調整を重ねて、自分の顔を取り戻す!!

最後の姿に責任を持ちたい!!

ikebana-01.jpg『この度はすばらしい先生にお世話になれ、本当にうれしく思っております。一年半ぶりに噛むことができ食事がおいしく、夜もぐっすり眠れました。
78歳になりますが、人生最後の姿を自分で責任を持って終わりたいと願っておりました。
終わりよければすべて良しと申しますから、幸せであったと喜んでおります。

すべての公職を終わり、平成11年の9月から歯の治療を始めましたが、思うような結果が出ずに不安に思っておりましたところ、先生の著書を拝読し、ぜひお伺いしたいと考えておりました。
今回は好機に恵まれ、歯の治療をしていただくことになり、大変感謝いたしております。
まだ華道教授は現役でございますので、治療時間には勝手を申しますがお許しください。今後ともよろしく申し上げます』


この方が最初に来院された時は入れ歯が惨憺たる状況で、そのために言語がハッキリせず、気力もなく、陰が薄い印象でした。
うまく噛むことができないと首が凝り、頭に血液が
分に回らなくなるのです。
アゴの関節は亜脱臼していてうまく可動せず、口の回りの筋肉もカチンカチン。当然、首の筋肉も凝り固まっていました。
このような体の状況では、脳が鬱血して思考がぼんやりとし、舌の裏の静脈も鬱血するため舌がうまく回らなくなります。
このままの状態が続けば、やがて痴呆症状か卒中、脳梗塞のような命に関わる大事が起きます。

西村はこのような人を放ってはおけません。
まず肩と首を針でほぐしてから、口の回りと顎関節を特殊なマッサージでほぐすと、口が開くようになりました。
そこで上の入れ歯がビクともしないようにして、下の入れ歯の調整を始めました。
来院されたのは12時頃、それから昼休み抜きで3時間調整するうちに首筋は伸び、目はパッチリ開き、口も大きく開くようになりました。下の入れ歯も安定し、何とか緊急状態を脱したと思いました。
お帰りになる時は10歳ぐらい若返った感じになったので、ご本人もビックリされていました。
お手紙はこの日の感激を書かれたものです。
久々に自分で噛かめるようになり、その夜グッスリ寝むれたと書かれているのは、アゴの関節が落ち着き、脳の鬱血がとれてよく眠れたのです。
それから本格的な治療が始まり、3段階の変遷を経て最高の
西村式入れ歯ができ上がりました。

性格や人柄・物腰・お話の仕方に合わせて品よく歯を並べ、最高の顔つきにできたと思ったのですが、ご本人はもっと歯を出してくれとせがまれます。
これ以上歯を出せば、品のいい顔を崩してしまうという抵抗感がありましたが、昔の写真を見せてもらうと、なるほどかなり出ているのです。
そこで、少しずつ出歯にしていきました。するとその度に喜ばれて帰えられますが、次回にはもう少し出してくれと言われます。これを何回か繰り返しました。
そして本当に納得された歯並びで終わった時、ニコニコとして、感謝の言葉をいただきました。

歯科医から見て美的にいいものも、やはりご本人は昔懐かしい自分の顔の回復を望まれているのだと教えられました。
okichao-08.jpg文面からもわかるように、この方はしっかりとした人生観の持ち主です。
このような方はどんなに難しそうでも、必ず入れ歯は仕上がります。